タタ製鉄、欧州で人員1割削減 需要減で採算悪化

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アジアBiz
2019/11/19 18:06
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【ムンバイ=早川麗】インド鉄鋼大手タタ製鉄は18日、欧州で3000人を削減する方針を発表した。欧州子会社全体の1割強にあたる。欧州では経済成長率が減速し、鉄鋼需要も2018年後半から減少傾向で採算が悪化している。独ティッセン・クルップとの統合で競争力を高める狙いだったが、5月に白紙となり、コスト削減が必要と判断した。

タタ製鉄の欧州子会社は3000人の社員を削減する方針だ(オランダの生産拠点)=ロイター

タタ製鉄の欧州子会社は英国やドイツ、オランダなどに生産拠点を持ち、約2万人の社員を抱える。今回削減する3000人のうち、3分の2は工場の労働者ではなく事務職などのホワイトカラーとする。実施の時期やこれに伴う特別損失などは明らかにしていない。

タタ製鉄は競争力を高めるため、欧州の鉄鋼事業をティッセン・クルップと統合することで17年に合意した。しかし欧州連合(EU)の欧州委員会による承認が得られない見通しとなり、今年5月に統合を断念した。

タタ製鉄の19年7~9月期の連結純利益は前年同期比6%増の330億ルピー(約500億円)と堅調だが、けん引役はインド国内で、欧州子会社は利払い前・税引き前・償却前利益(EBITDA)が85%減と業績が悪化していた。

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