AIの英語、東大レベル センター試験9割超正解

2019/11/19 11:38
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大学入試センター試験で、受験生にリスニング用の機器を配布する担当者(1月19日、東京都文京区の東京大学)

大学入試センター試験で、受験生にリスニング用の機器を配布する担当者(1月19日、東京都文京区の東京大学)

200点満点で185点、偏差値は64.1――。人工知能(AI)が今年1月に実施された大学入試センター試験の英語(筆記)に挑戦したところ、こんな結果が出た。「ロボットは東大に入れるか」プロジェクト(通称・東ロボくん)チームが19日までに明らかにした。

2016年に大手予備校のセンター試験模試で5教科8科目を受けた際の英語は95点(偏差値50.5)にとどまっており、今回は大幅な成績アップを果たしたことになる。チームは「記述式の2次試験はまだ難しいが、センター試験に限れば東大合格者と遜色ない結果だ」としている。センター試験本番への挑戦結果を公表したのは初めて。

成績が伸びた要因には、AI関連の先端技術「ディープラーニング(深層学習)」に基づく文章読解技術の大幅な進歩がある。さらに、文章から不要な文を見つけ出す問題など、従来は苦手だった分野にチーム独自の技術を適用し、正答率が大幅に高まったという。全問を解くのにかかった時間は数秒以内だった。

今回のAIは過去のセンター試験にも挑戦。17年が169点(偏差値60.1)、18年が167点(同60.5)だった。前回模試を受けた16年当時のAIを使って解かせた結果では、17年が102点(同45.1)、18年が95点(同43.0)、19年が83点(同40.7)で、AI自体が大幅に進歩したことになる。

プロジェクトは国立情報学研究所などが11年に開始し、英語分野はNTTの研究所が中心となって取り組んでいる。16年の模試では国公立23大学、私立512大学で合格可能性80%以上と判定された。チームは同年、意味を理解する読解力の問題で成績が伸び悩んだことを理由に、東大合格を断念するとしたが、その後も能力向上を目指して研究を続けている。

〔共同〕

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