香港衝突、理工大生ら400人逮捕 邦人大学生も拘束

中国・台湾
2019/11/19 11:29 (2019/11/19 12:37更新)
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香港ではデモ隊と警察の衝突が続いている=AP

香港ではデモ隊と警察の衝突が続いている=AP

【香港=木原雄士】香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は19日の記者会見で、多数のデモ隊が立てこもっていた香港理工大学から学生ら約600人が退去したと明らかにした。そのうち18歳以上の400人を逮捕した。同大周辺では20代で男性の日本人大学生も身柄を拘束されたことが明らかになった。

600人のうち、18歳未満の200人は個人情報を記録したうえで、帰宅を許した。林鄭氏はなお100人以上が校内にいるとして、速やかに投降するよう呼びかけた。

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菅義偉官房長官は19日の閣議後の記者会見で、20代の邦人男性1人が17日に理工大の周辺で現地当局に身柄を拘束されたと明らかにした。「在香港日本国総領事館が18日、邦人と面会した。邦人にけがはなく、体調は良好だ」としたうえで「邦人保護の観点から、領事面会や家族との連絡などできる限り支援をしている最中だ」と語った。

理工大では先週から学生らが校内にとどまり、周辺の道路を封鎖するなど過激な抗議活動を展開していた。17日から警察との衝突が激しくなり、香港政府によると116人が負傷して病院に運ばれた。

18日以降は警察が大学を取り囲み、逮捕を恐れて校内にとどまる学生が500人超に達した。立法会(議会)議員や中高の校長らがキャンパスに入り、校内から退去するよう説得にあたった。

18日夜から19日未明にかけて理工大の学生らを支援しようと多くの若者らが周辺の繁華街に集まり、道路にレンガを置いたり、警察官に火炎瓶を投げつけたりして、激しい衝突になった。警察は催涙弾を発射して、強制排除を進めた。19日朝も周辺の地下鉄駅が閉鎖するなど、混乱が続いた。

林鄭氏は記者会見で24日に予定される区議会(地方議会)選挙については「予定通り実施したい」としつつも、「交通事情など状況次第だ」と答えた。香港政府高官は18日、選挙実施の条件として、デモ隊の暴力停止に加えトンネルや道路封鎖の解除をあげた。延期をちらつかせて、過激なデモをけん制する狙いがあるとみられる。

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