「GAFAに次ぐ第三極に」 ヤフー・LINE統合会見

Yahoo・LINE統合
2019/11/18 22:31
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経営統合の基本合意を発表した検索サービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(HD)とLINEは18日、都内で記者会見を開いた。ZHDの川辺健太郎社長は「統合して世界をリードするAI(人工知能)のテックカンパニーを目指す」と語った。統合後は年1000億円規模をAI関連の分野に投資し、新規サービスの開発を急ぐ。

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川辺社長は18日の会見で「対等の精神に基づく経営統合だ。志は1つ。(米『GAFA』などに次ぐ)世界の第三極になるということだ」と強調した。LINEの出沢剛社長は「互いの手を取り合ってさらなる高みを目指そうという大きな決断をした」と述べた。

統合で規模を拡大し、時価総額や売上高で上回る米中の巨大IT(情報技術)企業に対してAI投資を加速することで対抗する。出沢社長は「あらゆるモノがネットにつながる『IoT』の時代に、基盤になるのがAIの技術だ」とし、AIを軸として中長期の事業開発などを強化する考えを示した。

経営統合の記者会見で握手するZホールディングスの川辺健太郎社長(左)とLINEの出沢剛社長(18日、東京都港区)

経営統合の記者会見で握手するZホールディングスの川辺健太郎社長(左)とLINEの出沢剛社長(18日、東京都港区)

経営統合の相乗効果について、川辺社長は「利用者の基盤が拡大する。LINEは若い利用者、ヤフーはシニア層が多いなど補完関係にある」と指摘。そのうえで、出沢社長は「爆発的に広がっていく新しいサービスをつくれるかが重要だ」と語った。

両社は重複するサービスも抱える。スマートフォン決済ではヤフーが「PayPay(ペイペイ)」、LINEは「LINEペイ」を展開し、利用者数は合計で約6千万人になる。

今後は重複する事業の整理が課題となる。川辺社長は「すべてのサービスは(来年10月に)統合を終えた後にどのようになるのかを考えていく」として、スマホ決済も含めた事業の統廃合については明言を避けた。

今回の統合でLINEは孫正義会長兼社長が率いるソフトバンクグループの傘下に入る。川辺社長は「孫さんはこの件に関与してこなかった。親会社ソフトバンクの取締役でもあるのでその範囲で9月に説明した」と述べた。川辺社長によると孫氏は「100%賛成だ。日本のため、アジアのためスピーディーにこれをやろう」と統合に全面的な賛意を示した。

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