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札幌中心部2周案 費用・暑さ対策重視 五輪マラソン

Tokyo2020
2019/11/18 18:41
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2020年東京五輪のマラソンと競歩について、大会組織委員会、札幌市、北海道は18日、市の中心部の「大通公園」を発着地とすることで合意した。組織委は費用や暑さ対策を踏まえて市中心部を2周するマラソンのコース案も提示。3者で詰めの作業を進め、12月上旬の国際オリンピック委員会(IOC)理事会での承認を目指す。

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この日、札幌市内で開かれた実務者会議では、約2時間半にわたりマラソンと競歩の運営について話し合われた。

組織委の森泰夫大会運営局次長は同公園を発着地とした理由を「両競技の会場として使え、仮設施設も設置しやすい。北海道マラソンで積み上げられた知見がある」と説明。同公園と札幌駅から南へ向かう「札幌駅前通」が交差する付近を発着地として検討しているという。

札幌市の大通公園

札幌市の大通公園

市中心部約20キロを2周するコース案とした理由の一つが暑さ対策だ。コース検討のベースとなった北海道マラソンでは中盤に往復約13キロの「新川通」が組み込まれているが、両側にビルが少なく直射日光が当たり続ける。五輪ではこの区間を避け、ビルの多いルートで暑さを和らげる。

コスト面のメリットも大きい。コースをコンパクトにすれば警備やボランティアの人数を減らすことができ、放送に必要な設備も少なくて済む。残された時間で人手を確保しつつ、総額1兆3500億円の大会予算をできるだけ抑えたい組織委にとって、低コストで開催できるコースの選択が不可欠。新国立競技場をスタート・ゴールとし名所を巡回する東京でのコースから一転し、札幌では周回コースを提案した。

周回コースは12年ロンドン大会、16年リオデジャネイロ大会で採用された実績もある。

IOCは当初、人気の高いマラソンでチケット収入を確保する狙いなどから、観客席がある「札幌ドーム」を発着地として提案したが、ドーム内へのトラックの敷設や放送機材の設置など大規模な改修が必要となり、費用と手間がかかるとみて、組織委側が断った。大通公園にはスペースの都合などから観客席の設置は困難で、組織委はチケットを販売せずに、沿道での無料観戦にする考えだ。

競歩は札幌駅前通で開催する案を示した。20キロは往復1キロの直線を20往復、50キロは往復2キロの直線を25往復とし、いずれも札幌市や北海道から異論は出なかった。今後、地元関係者などに説明し理解を得る。

実務者会議は月内に、もう一度開催する方針で、コースと日程について話し合いを進める。12月3~5日にスイス・ローザンヌで開かれるIOC理事会では、マラソンの発着地などが話し合われる。

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