韓国上場企業、営業利益が4割減 半導体・化学が不振
2019年1~9月期

エレクトロニクス
朝鮮半島
アジアBiz
2019/11/18 19:30
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メモリー市況の低迷で韓国企業全体の減益傾向が続く(サムスン電子の半導体工場)=同社提供

メモリー市況の低迷で韓国企業全体の減益傾向が続く(サムスン電子の半導体工場)=同社提供

【ソウル=細川幸太郎】韓国取引所は18日、国内上場企業579社の2019年1~9月期連結決算を発表した。全社合計の営業利益は前年同期比38.8%減の82兆1610億ウォン(約7兆6800億円)となり、大幅に落ち込んだ。半導体の「スーパーサイクル」と呼ばれた特需の反動減が大きく、化学や鉄鋼も振るわなかった。

韓国取引所に上場する12月期決算の企業(金融業を除く)579社の決算をまとめて公表した。売上高は0.3%増の1487兆ウォンだった。平均の営業利益率は前年から3.5ポイント下がって、5.5%となった。

大幅減益の主因は半導体メモリー市況の低迷だ。メモリー世界1位、2位を占めるサムスン電子とSKハイニックスの営業利益は、前年同期比で計41兆ウォン(約3兆9000億円)の減益となり、2社だけで韓国企業全体の減益幅(約52兆ウォン)の8割を占めた。半導体産業に収益を依存した韓国経済の姿を顕著に表す結果となった。

米中貿易戦争の影響で素材産業も減益が続く。主に中国に素材を輸出するLGケミカルやSKケミカルなどの「化学」は35.6%の減益で、ポスコや現代製鉄の「鉄鋼」も18.4%の減益となった。大手企業の業績低迷によって国内景気も後退している。内需産業の「流通業」「サービス業」「飲食料品」の各業種も減益となった。

主要産業で増益だったのは自動車を含む「運輸装備」に限られる。利益率の高い新車が好調だった現代自動車がけん引する形で27%の増益となった。

国内総生産(GDP)の4割を輸出が占める韓国は、電機産業や化学産業が振るわなければ、経済全体が失速する傾向にある。輸出は足元で前年同月比10%減が続いており、設備投資も減少。消費者物価指数(CPI)が統計開始以降で初のマイナスに転じるなど国内消費も不振が続く。

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