山形大学は照明用有機ELなどの性能を測定する光計測評価室を導入した。直径3メートルの積分球の中央部に光源を置いて測定する装置で、国内でも最大規模という。照明器具の光量や光の方向などを調べ、直径2メートル強の大型の発光ダイオード(LED)照明にも対応する。民間企業も利用でき、1時間3万円程度で測定を請け負う。
経済産業省から1億2000万円の補助を受けて導入した。全体でどれぐらいの光量が発せられているかという全光束などを測定する。正式な試験証明書は発行できないが「東北にも関連メーカーがあり、近場で試作品の測定ができる」(担当する山内泰樹教授)としている。
山形大は有機EL照明などの性能評価に関する研究を手掛けており、これまで直径1メートルの積分球はあった。大型照明の性能を測定するために遠方の設備を利用する必要があり、東北にある企業の研究開発にも役立ててもらう。