「インド太平洋」構想への協力要請 防衛相、拡大ASEAN会議に出席

2019/11/18 19:47
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【バンコク=三木理恵子】河野太郎防衛相は18日、バンコクで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大国防相会議に出席した。中国による南シナ海の軍事拠点化の動きを念頭に、日ASEANで連携する重要性を訴えた。中国がASEAN諸国の取り込みを進めているのを踏まえ、日米主導の「自由で開かれたインド太平洋」構想への協力も呼びかけた。

ASEAN拡大国防相会議に臨む河野防衛相(18日、バンコク)=共同

ASEAN拡大国防相会議に臨む河野防衛相(18日、バンコク)=共同

同会議には米国に加え同構想に賛同するオーストラリア、インドも出席している。このほか中国や韓国も参加した。

河野氏は「日本はあらゆる一方的な現状変更の試みや他国に対する威圧に強く反対する」と述べた。「『自由で開かれたインド太平洋』のビジョンのもと、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に全力を傾ける」と強調した。

記念写真に納まる河野防衛相(中央)ら=共同

記念写真に納まる河野防衛相(中央)ら=共同

ASEANはインド洋と太平洋の結節点に位置し、海洋戦略上の重要地域だ。中国は複数のASEAN加盟国と南シナ海周辺で領有権争いを繰り広げている。衝突を和らげるため紛争回避ルールとなる行動規範の検討を進めている。主導権確保のため広域経済圏構想「一帯一路」による資金援助も拡大している。

日本は米国と共に「自由で開かれたインド太平洋」構想をASEANに浸透させ、中国の影響力排除を狙う。

17日の日ASEAN防衛相会議では2016年に策定した防衛協力の指針「ビエンチャン・ビジョン」を更新し、対等な協力関係などの3原則を打ち出した。河野氏は会談でASEANが6月に採択した「インド太平洋に関するASEANアウトルック」を歓迎する考えも表明した。

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