香港警察、デモ隊拠点の大学突入 けが人多数か

2019/11/18 10:13
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【香港=木原雄士】政府への抗議活動が続いている香港で18日早朝、多数のデモ隊が立てこもっていた香港理工大学に警察が突入した。若者らは火炎瓶を投げるなどして抵抗し、多数のけが人や逮捕者が出ているもようだ。警察は17日から大学周辺を包囲して、過激な抗議活動をやめるよう警告していた。近隣の繁華街でもデモ隊と警官隊が衝突し、警察は18日未明に実弾を3発使用した。

理工大は九龍半島の繁華街に近い場所にあり、周辺には日本人駐在員らの住宅も多い。デモ隊は先週から周辺の道路にレンガを置いたり、バリケードを築いたりしてキャンパスを占拠した。学生らは雨傘で身を守りながら火炎瓶や投石で警察の侵入を防いでいた。

警察は17日から装甲車や放水車を出動させて大量の催涙弾を撃ち込むなど攻勢を強めた。17日にはデモ隊が放った矢が警察官のふくらはぎにあたるなど緊張が高まり、警察は「武器の使用をやめなければ実弾で反撃する」と警告していた。

理工大学校長は18日朝、警察と一時的な攻撃停止で合意したとして、学生にキャンパスから退去するよう促した。警察は「突入していない」と主張するが、抵抗を受けていったん退却した。

香港理工大で上がる炎(18日)=AP

香港理工大で上がる炎(18日)=AP

香港デモは先週から交通妨害や大学施設周辺での警察との衝突などが続き、激しさを増している。郊外の香港中文大学で警官隊と衝突していたデモ隊は16日朝までに撤収し、理工大が攻防の中心地になった。デモ隊は理工大の近くにある九龍半島と香港島を結ぶ海底トンネルを封鎖し、車が通行できない状態が続いている。香港政府は18日も幼稚園や小中学校などすべての学校を休校にした。一部の地下鉄駅は同日朝も閉鎖したままとなっている。

16日には中国人民解放軍の香港駐留部隊がデモ隊が路上に放置したレンガを片付ける活動に参加し、民主派の間で反発の声が高まっている。

炎が上がる香港理工大周辺(18日)=ロイター

炎が上がる香港理工大周辺(18日)=ロイター

火の手が上がる香港理工大の構内で消火器を持つ若者(18日、香港)=共同

火の手が上がる香港理工大の構内で消火器を持つ若者(18日、香港)=共同

香港理工大から退避するデモ隊(18日)=ロイター

香港理工大から退避するデモ隊(18日)=ロイター

香港理工大で周囲を警戒する若者たち(18日)=共同

香港理工大で周囲を警戒する若者たち(18日)=共同

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