木更津市、職員給与を自動チャージ 地域通貨後押し

千葉県木更津市は市職員の給与の一部を、市内で使われている電子地域通貨「アクアコイン」に自動チャージ(入金)する試みを始める。2018年10月に運用が始まったが、月額の利用総額は目標を下回っている。市は地域内の資金循環を促すアクアコインの普及を後押ししており、職員の給与支払いに連動した促進策に取り組む。
市によると、職員の給与を電子地域通貨に入金させる試みは全国で初めてという。
21日から希望する職員限定で始める。地方公務員法の規定に基づき、給与を口座に振り込んだ後、職員が指定した金額をアクアコインに入金する仕組み。1度のチャージ限度額は10万円だ。
アクアコインは市内に本店を構える君津信用組合と木更津商工会議所、市が連携して運用や普及を進めている。利用者はスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、加盟店に設置された機器にQRコードを読み取らせて利用する。
取扱店舗は今年10月末時点で約500店に上り、目標である600店が近づいている。一方、月額の利用総額は平均1500万円程度で、目標の3000万円を下回る状況が続いている。
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