HP、ゼロックスの買収提案を拒否 交渉に含みも

2019/11/18 8:11
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HPはゼロックスからの買収提案を拒否した(米カリフォルニア州の本社)

HPはゼロックスからの買収提案を拒否した(米カリフォルニア州の本社)

【ニューヨーク=中山修志】米パソコン・プリンター大手HPは17日、米事務機器大手ゼロックスによる買収提案を拒否したと発表した。ゼロックスが今月5日に提示した総額3兆円超での買収案を「評価が低すぎる」として取締役会で拒否を決議した。条件次第で交渉に含みを残しており、提案を拒否されたゼロックスは買収条件を引き上げるか、別の生き残り策を探ることになる。

HPが17日、ゼロックスのジョン・ビセンティン最高経営責任者(CEO)に送った書簡の全文を公開した。

書簡によると、HPはゼロックスによる買収の提案を取締役会で検討し、「HPの価値を著しく過小評価しており、株主の利益にならない」と全会一致で結論づけた。ゼロックスと統合した場合に負債が大きく膨らむことも懸念したという。

一方でHPは書簡の中で「経営統合の利点は認識しており、ゼロックスとの組み合わせが株主価値を高めるかどうかを熟考している」とも表明。統合の可能性の余地を残している。その上で「ゼロックスは2018年6月から収益が減少しており、事業の将来の見通しに重大な疑問がある」と指摘。「相乗効果を分析するにはゼロックスの経営陣の協力と情報提供が必要だ」と呼びかけた。

市場関係者の間では、事業規模や時価総額で劣るゼロックスによる買収より、HPがゼロックスを買収する方が合理的だとの見方がある。

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