悲しみと悔しさは消えず 奈良小1女児殺害15年、父手記

2019/11/17 2:00
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奈良県で2004年に小学1年の有山楓ちゃん(当時7)が殺害された事件が、17日で発生から15年となった。父の茂樹さん(45)は県警を通じて、思いをつづった手記を公開した。全文は次の通り。

有山楓ちゃんの遺体が遺棄された現場に供えられた花束(15日午前、奈良県平群町)=共同

楓がいなくなって15年がたちますが、何年たってもあの日の悲しい記憶は消えることはありません。

楓から学校へ行く前に「行ってきます。お仕事がんばってね」とメールが送られてきましたが、二度と送られてこなくなるとは思いもせず、家族を守ることができなかった悔しさしかありません。そして事件によって失われた命や生活も戻ることはありません。死刑判決を望みそれが執行されたことに後悔はありませんが、残された遺族は被害者、加害者の命の重さ、悲しみにこの先も向き合っていかなければなりません。

子どもたちが被害にあう事件は後を絶ちません。未来ある大切な命を守るために、警察や行政、保護者や地域ボランティアの方々により活動が継続されています。その取り組みを子どもたちが感じとり、自分自身の命を守る行動を意識することによって安全・安心な社会が実現されると思います。これからも子どもたちの笑顔が絶えない社会であることを心より願います。〔共同〕

▼奈良の小1女児誘拐殺人事件 2004年11月17日、奈良市立富雄北小の1年生だった有山楓ちゃん(当時7)が下校途中に姿を消し、翌日、奈良県平群町で遺体となって見つかった。県警は同年12月、元新聞販売店員の小林薫元死刑囚を逮捕。奈良地裁が06年9月に死刑を言い渡した。弁護側は控訴したが、本人が取り下げ刑が確定。本人は後に再審請求したが、最高裁は特別抗告を棄却。刑は13年2月に執行された。〔共同〕
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