尼崎脱線車両、JR西社長「保存責務ある」 遺族に説明

2019/11/16 20:41
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記者会見するJR西日本の来島達夫社長(右)ら(16日午後、兵庫県伊丹市)=共同

記者会見するJR西日本の来島達夫社長(右)ら(16日午後、兵庫県伊丹市)=共同

JR西日本は16日、2005年に兵庫県尼崎市で乗客ら107人が死亡した福知山線脱線事故の車両を研修施設で保存し、社員の安全教育に活用する方針を遺族や負傷者らに説明した。同社の来島達夫社長は同県伊丹市で記者会見し、「まずは車両の保存環境を整える責務があると考えた」と説明。遺族らとやり取りしながら具体的なスケジュールや活用方法を検討する考えを示した。

説明会は午前、午後の2回にわけて開催し、124人が参加した。同社は、07年に開設した研修施設「鉄道安全考動館」(大阪府吹田市)を拡張し、7両編成全てを保存して社員の教育に活用する方針を説明した。

会見で来島社長は車両の保存場所について「あらゆる選択肢を考えるべきだ」と述べ、将来的に移す可能性に言及。遺族らの間で賛否両論ある一般公開は「大事な課題だ」と述べるにとどめた。

終了後、息子が事故の犠牲となった男性(65)は「亡くなった魂があるのは車両の中。事故現場近くで車両を保管してほしい」と話した。

事故車両は捜査資料として押収されたが、11年に返還。19年3月に部品の確認や清掃を終え、JR西が保管の場所や方法を検討してきた。担当者が一部の遺族などから意向を聞き取っていた。

JR西は17日も説明会を開く。

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