東南ア2財閥が提携、比アヤラ会長「他の財閥とも提携可能」

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アジアBiz
2019/11/16 17:29
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【シンガポール=新田裕一】フィリピンの大手財閥アヤラとミャンマー財閥ヨマ・グループは16日、両社の資本・業務提携に関する共同記者会見をシンガポールで開いた。アヤラのハイメ・アウグスト・ゾベル・デ・アヤラ会長兼最高経営責任者(CEO)は「財閥本体同士の提携という新しいモデルだ」と指摘。「機会があれば、東南アジアの他の財閥との提携もあり得る」と述べた。

資本提携の記者会見に臨むヨマ・グループのサージ・パン会長(左)とアヤラのハイメ・アウグスト・ゾベル・デ・アヤラ会長(16日、シンガポール)

14日の発表によると、アヤラは2億3750万ドル(約260億円)でヨマ・グループの中核2社の株式の20%を取得し、経営に参画する。アヤラは近年、現地企業への出資などで東南アジア各国に積極的に進出しているが、他財閥本体との資本提携は今回が初めて。

ヨマのサージ・パン会長は、出資を受け入れる理由について「アヤラは創業185年の歴史があり、その経験から多くのことが学べる」と強調した。両社は不動産や金融、病院など、多くの事業領域が重なっている。

ヨマはこれまでの中核事業だった最大都市ヤンゴンの富裕層向け不動産の価格が下落し、事業の見直しを進めている。都市開発事業で成長を遂げたアヤラの経営手法を導入し「ヤンゴン以外にも展開したい」と述べた。

アヤラのハイメ会長は、1970年代に三菱商事から出資を受け入れたことが経営改革や事業拡大につながったことに言及。「(ヨマに対して)同じような役割を果たしたい」と語った。

ミャンマーはイスラム系少数民族ロヒンギャの問題で国際社会の非難を浴びているが、ハイメ会長は「フィリピンを含め各国とも課題はあり、長期的な成長性の観点で投資を決めた」と述べた。

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