川崎市は15日、一般会計で45億円となる2019年度12月補正予算案を発表した。10月の台風19号による被害への対応として、道路補修事業費を10億円、多摩川緑地の維持管理事業費を5億4600万円計上した。被災した住宅の応急修理費1億7900万円や、中小企業への緊急資金支援事業費1億円も盛り込んでいる。
現在、国と神奈川県が協議を進めている中小企業支援策などが正式に決まれば、市の事業費をさらに12月補正予算へ追加する計画だ。
現時点の12月補正後の19年度一般会計予算規模は7569億円で、前年同期比3%増となっている。
このほか債務負担行為の補正として、羽田空港と川崎市臨海部を結ぶ羽田連絡道路整備事業費を30億円計上する。多摩川の川底に土砂が堆積して、しゅんせつ費用が追加で必要になったためだ。この結果、同道路の川崎市の事業費は合計282億円に膨らむことになった。