埼玉古墳群を特別史跡に 東日本最大級、文化審答申

2019/11/15 19:17
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文化審議会が特別史跡指定を答申した埼玉古墳群(埼玉県教育委員会提供)=共同

文化審議会が特別史跡指定を答申した埼玉古墳群(埼玉県教育委員会提供)=共同

国の文化審議会は15日、5世紀末から7世紀初めの前方後円墳や小型円墳が多数集まる埼玉(さきたま)古墳群(埼玉県行田市)を特別史跡に指定し、保護するよう萩生田光一文部科学相に答申した。国内最古の旧石器時代の人骨が見つかった「白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡」(沖縄県石垣市)など15件の史跡指定も求めた。

文化審議会はまた、太平洋戦争中に上皇さまが学童疎開で滞在された「旧南間ホテル別館」(栃木県益子町)や、建築家の村野藤吾が手掛けた「甲南女子中学校・高等学校講堂」(神戸市)など22都府県の建造物133件を登録有形文化財にするよう答申した。

埼玉古墳群は東日本最大級の規模を誇り、稲荷山古墳からは雄略天皇とみられる「ワカタケル」との銘文が刻まれた「金錯銘鉄剣」が出土、国宝に指定されている。時代ごとの墓の特徴や葬られた有力者の階層を考える上で貴重とされ、史跡の中でも特に価値が高い特別史跡に指定して保護を強化する。

白保竿根田原洞穴遺跡では20体の人骨が見つかった。約2万7千年前のものが含まれ、国内で初めて旧石器時代の墓域を確認した画期的な事例とされる。

審議会はこのほか、明治時代末期に造られた「須藤氏庭園」(青森県弘前市)など4件を名勝に、江戸時代に整備された水路を現在まで保つ「長峯氏庭園」(長野市)など5件を登録記念物にすることも求めた。

年明けにも答申通り告示され、史跡・名勝・天然記念物は3299件(うち特別史跡63件)、登録記念物は117件になる。建造物の登録有形文化財は1万2590件となる。

〔共同〕

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