半導体大手のキオクシアの製造子会社、キオクシア岩手は15日、岩手県北上市に完成した北上工場で北上地区消防組合と防災訓練を実施した。同工場ではスマートフォンやデータセンターで使う3次元フラッシュメモリーの量産を来年3月に始める計画。本格稼働を控え、従業員の避難経路を確認し、はしご車を使った救出活動も行った。
この日の訓練では北上市で震度6強の地震が発生し、新製造棟4階から出火したと想定。委託業者を含めた従業員ら約550人がヘルメット姿で1次避難場所へ移動し、点呼確認などをした。
同消防組合からは15人が参加した。ポンプ車から建物内を走る送水管を通じて出火元とした4階で放水したほか、5階で2人が逃げ遅れたとの想定で、はしご車で地上35メートルのバルコニーから1人ずつ救出した。