官房長官「帰国を確認」 中国が拘束の北大教授解放

2019/11/15 16:28
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菅義偉官房長官は15日の記者会見で、9月に中国当局に拘束されていた北海道大学教授の解放を確認したと発表した。「北京で拘束された40歳代の邦人男性が帰国したことを確認している」と述べた。「邦人保護の観点からしっかり対応してきた。健康上、特段の問題がないと本人から聞いている」と語った。

中国国旗

北大教授が拘束されていた理由に関しては「海外での話だ。政府として具体的なことは承知していない」と説明した。「こうした問題については政府として、ありとあらゆる機会に働きかけをしてきている」と訴えた。

茂木敏充外相は来春に予定する中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓来日に触れ「良い環境でお迎えしたい中、私からも安倍晋三首相からも中国側に強く申し込んでいた」と強調した。外務省内で記者団に語った。

男性は北海道大の教授で、過去に外務省や防衛省防衛研究所に勤務歴がある。準公務員である国立大の教員が拘束されたのは初めてとみられる。中国近現代史などを専門にしており、9月に訪問した際に中国当局に拘束されていた。

中国当局は中国国内での外国人の情報収集への取り締まりを強化している。2014年に反スパイ法を定め、15年から国家安全法を施行した。5月にも日中友好団体の役員の男性に対し、スパイ活動を理由に懲役6年の実刑判決を言い渡した。18年2月に拘束された大手商社、伊藤忠商事の男性社員は公判中だ。

安倍首相は10月に来日した王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席、11月4日にはタイで会談した李克強(リー・クォーチャン)首相にそれぞれ邦人拘束への対応を求めていた。来春に控える習氏の国賓来日に向け、日中両政府は関係発展をめざしている。

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