三井化学社長「事業構成の変革急務」機能材に積極投資

2019/11/15 14:24
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三井化学の淡輪敏社長は15日に都内で開いた経営説明会で、世界景気の先行き不透明感を踏まえて「事業ポートフォリオの変革が急務になっている」と述べた。売上高の5割弱を汎用の石油化学製品が占めており、自動車やヘルスケア関連の高付加価値の機能性材料の生産拡大を急ぐ方針を示した。

経営説明会で話す淡輪社長(15日、東京都内)

主に成長領域とする自動車やIT(情報技術)分野などで、投資を積極化する。同社の強みであるポリプロピレン(PP)のコンパウンド(混合樹脂)について淡輪社長は「建設費用は上昇しているが競争力を維持するために米国での生産増強を検討している」と話した。

PPコンパウンドは車体の軽量化につながるとして自動車のバッグドアなどで採用が広がっている。

このほか世界シェアの45%を握るメガネレンズ材料や、スマートフォン関連のカメラレンズに使う材料の増産も検討している。

三井化学は11月上旬に2020年3月期の業績見通しを下方修正した。連結純利益は前期比45%減の420億円と、微減の760億円としていた従来予想から引き下げた。米中貿易摩擦の長期化や世界景気の減速懸念による汎用石化品の市況悪化が重荷になっている。

同社は21年度に純利益を1000億円に引き上げるとした中期経営計画については従来目標を据え置いている。淡輪社長は「経済環境を厳しく見ると、蓋然性のある見通しにしないといけない」とし、目標の下方修正も示唆した。

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