シングテル、最終赤字500億円超 7~9月
インド・バルティの特損で

東南アジア
アジアBiz
2019/11/15 0:48
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【シンガポール=谷繭子】東南アジア最大の通信会社、シンガポール・テレコム(シングテル)が14日発表した2019年7~9月期の最終損益は6億6800万シンガポールドル(約532億円)の赤字だった。出資先のインド通信大手、バルティ・エアテルの追徴金に絡み、14億シンガポールドルの特別損失を計上したのが原因だ。シングテルが四半期ベースで赤字になるのは1993年の上場以来、初めて。

シングテルは通期では黒字を見込んでいる

バルティは同日発表した7~9月期決算で、2845億ルピー(約4300億円)の引当金を計上した。インドで通信会社が国に支払う免許料や周波数料などの元になる「調整総売上高」の定義について、国と業界が長く争っていたが、最高裁判所が10月下旬に業界の主張を退ける判断を下した。これに基づき、通信省が追徴金の支払いを求めたためだ。

シングテルはバルティに32.5%出資する筆頭株主だ。インドの成長性を見込んで出資を拡大してきたが、料金競争が激しく、バルティは4~6月期に赤字に転落した。シングテルの業績では、バルティが重荷となる構造が続いている。

それでも、シングテルのチュア・ソックン最高経営責任者(CEO)は「淘汰が進み、バルティの損失は減少している」とし、長期的な成長に期待を示した。7~9月期はバルティ絡みの特損がなければ、純利益は3%の増益だったという。引当金は一時的とし「通期では黒字になる」とチュアCEOは強調した。

シングテルの7~9月期の売上高は41億5200万シンガポールドルと前年同期に比べ3%減少した。景気減速懸念で企業が設備投資を縮小し、シンガポールやオーストラリアの法人部門が伸び悩んだ。

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