ロヒンギャ問題を正式捜査 国際刑事裁判所

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2019/11/15 0:46
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【ブリュッセル=竹内康雄】国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)は14日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害問題について「人道に対する罪」で正式な捜査を始めることを決めた。今後、ICC検察官が捜査を進め、ミャンマー軍の幹部など訴追するかどうかを判断する。

ミャンマーの少数民族ロヒンギャの女性ら=ロイター

声明によると、ICC検察官による捜査を開始すべきだとの要請を予審判事部が精査した結果、ロヒンギャを対象にした国外退去や民族・宗教面での迫害が「人道に対する罪」とみなすことができると表明した。検察官にこの問題を捜査する権限を得た。

ICC非加盟のミャンマーはICCにこの問題に関与する権限はないと捜査開始に反対していた一方、ICC検察官はロヒンギャが逃れたバングラデシュなどの隣国が加盟国であればICCの管轄権が及ぶと主張していた。ICCは14日、バングラデシュが加盟国であるため、この問題の管轄権はあるとの見解を示した。

多くのロヒンギャは長年、無国籍状態に置かれ迫害の対象となってきた。ロイター通信によると、2017年以降、バングラデシュ国境周辺に73万人が追いやられている。国連調査団はミャンマー軍による「民族虐殺の疑念がある」とする報告書を公表している。

ただ検察官が仮に訴追を決めたとしても、この捜査に反対しているミャンマー政府が幹部の身柄を国外に引き渡すのは考えにくく、実効性を伴うかどうかは不透明だ。

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