岐阜産陶磁器に透明QR 情報読み取り偽物排除

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2019/11/14 19:01
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岐阜県セラミックス研究所(同県多治見市)は14日、美濃焼メーカーなどと連携し、陶磁器に特殊なライトを照らすとQRコードが浮かび上がる転写技術を開発したと発表した。通常は透明で目に見えない情報タグで偽物を排除する狙いで、来年2月に実用化した製品を販売する。

 岐阜県セラミックス研究所が美濃焼メーカーなどと連携し開発した、陶磁器に特殊なライトを照らすとQRコードが浮かび上がる転写技術=14日午後、岐阜県庁

陶磁器は近年、海外で人気を集める一方、偽物が横行し対策が急務だ。ただ、正規品と証明するため商品に顔料で印を入れる従来の方法は、模倣が簡単でデザインを損なう欠点があった。

そこで今回、透かし技術を用いた、模様を付けるための転写紙や、焼き付ける際の800度の高温に耐えられる蛍光材料の研究を進め、デザインに影響することなくブランドを保護できる転写技術を開発した。QRコードは、スマートフォンで読み取ると製造年月日などの情報が確認できる。

開発は経済産業省の補助を受け、2016年に着手。研究所や陶磁器メーカー、大学などが関わった。研究所の安達直己専門研究員は「陶磁器産業を守る役割を果たしたい」と意気込む。

山加商店(同県土岐市)が来年2月、転写技術を使ったマグカップを1個3500円で販売する。今後はプラスチックや金属製品への応用も検討している。〔共同〕

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