「香港の普通選挙実現を」対中融和の台湾野党候補
総統選 国民党・韓氏が海外メディアと会見

2019/11/14 18:59
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【台北=伊原健作】2020年1月の台湾の総統選挙に対中融和路線の最大野党・国民党から出馬する韓国瑜・高雄市長が14日、海外メディアと会見し抗議活動が激化する香港について「北京当局(中国)は香港の行政長官を普通選挙で選出できるようにすべきだ」と述べた。香港問題を受け台湾にも対中警戒感が飛び火し、韓氏は苦戦が続く。自身への親中懸念を払拭すべく中国との距離をアピールした格好だ。

海外メディアと会見する国民党の韓国瑜氏(右)(14日、台北市)

韓氏は台北市内で会見した。普通選挙導入は香港民主派が掲げる要求のうち最もハードルの高い項目の一つだ。韓氏は中国と香港政府が行政長官や立法会議員の普通選挙の導入を認めると同時に、香港が独立に向かわないことが保証されれば、「(対立する)双方が歩み寄り、安定を取り戻すことができる」と主張した。

また「台湾人が自由と民主主義を捨てないことに疑う余地はない」と述べた。中国は高度な自治を認める「一国二制度」での台湾統一を目指すが、「台湾の人々は絶対に受け入れない」とした。

一方で総統選のライバルで台湾独立志向を持つ与党・民主進歩党(民進党)から出馬する蔡英文(ツァイ・インウェン)総統について「(中国と)対話ができず、台湾を危険にさらしている」と批判した。自身が総統となれば中国との対話を「促進する自信がある」と言明。中国大陸と台湾が一つの国に属するという「一つの中国」原則について、中台当局が口頭で確認したなどとする「92年コンセンサス」を認めることで状況を打開できると主張した。

台湾紙「リンゴ日報」が12日付で掲載した総統選の世論調査では、蔡氏の支持率が41.2%、韓氏は25.6%、親民党の宋楚瑜主席が8.4%で、蔡氏が大きくリードする。韓氏は「大部分の人々が蔡政権に不満を募らせていると確信している」とし、「世論調査は重要ではない」と述べた。

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