青森県八戸市の路上で小学6年の女子児童が切り付けられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同市立中学校の男子生徒(14)が「誰でもいいから人を殺してみたかった」と供述していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。
また県警は、男子生徒が逮捕前の事情聴取に「こんなことをしなければよかった。後悔している」と供述したと明らかにした。逮捕後の取り調べには淡々と応じているが、被害女児への謝罪の言葉はないという。同日、男子生徒を送検した。
捜査関係者によると、男子生徒は「カッターナイフで切った」と供述。県警は生徒の自宅から、学校指定のかばんに入ったカッターナイフ数本の提出を受けた。供述などから、うち1本が凶器とみている。ただ、刃や握り手に目立った血痕は認められず、県警は生徒が事件後に洗い流した疑いもあるとみてさらに鑑定する。
捜査関係者によると、生徒は12日午後8時すぎ、八戸市内の塾にいるところを捜査員が見つけた。下校途中に事件を起こした可能性がある。県警は、事件前後の詳しい足取りや、女児を襲った動機を調べる。
男子生徒は12日夕に八戸市新井田西1の路上で、下校途中の女児の首を刃物で切り付け、殺害しようとした疑いで逮捕された。容疑を認め「殺すつもりだった。誰でもよかった」という趣旨の供述をしている。〔共同〕