パナソニック、リチウムイオン電池 残存価値を評価

パナソニックは14日、使用中のリチウムイオン電池の状態を推定し、残存価値を評価する技術を開発したと発表した。稼働中のバッテリーの劣化具合を推定する半導体チップを開発し、寿命予測につなげる。従来方式に比べ精度が高く、電気自動車の中古車査定などに役立つ。外部との協業も視野に、実用化に向けた検討を進める。
立命館大学と共同で開発した。新しい半導体チップで電流と電圧を同時に測定し、多数の電池を直列に積み重ねた状態のままでバッテリーの劣化具合などを推定できる。
実用化されている充放電の履歴に基づく推定などに比べ、精度は大幅に高まる見通し。バッテリーを機器から取り外し、専用測定器を使って確認する手法と同等レベルになるという。
製品化の時期は未定。今後取得した稼働バッテリーの情報から需要予測などにつなげるアルゴリズムの確立などに向け、パナソニックグループ内や社外との連携も視野に入れている。