明治末期に診療明細書発行 岐阜で確認、国内最古

2019/11/14 11:25
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明治末期に発行された診療明細書に相当する書類が、岐阜県大垣市で確認された。日本レセプト学会(岡山市)によれば、国内で現認した中では最も古いものといい「当時の地域医療をうかがい知る貴重な資料」としている。

明治末期に発行された診療明細書に相当する書類など(岡山市)=共同

書類は、1908年(明治41年)6~8月の日付があり計9枚。地元の病院が発行したものだった。「薬価及手術料明細書」などと題した紙には「薬価」や「入院料」の他に「召使料」と読める項目があり、費用の合計が「3円66銭」などと記してあった。

これらとは別に「領収書」と記したものも1枚あった。使った注射や薬の代金一覧が、裏面に載っていた。

日本レセプト学会が今年6月ごろ、大垣市の男性宅に保管されていた書類に関する名古屋大作成の目録を調べる中で、診療明細書のようなものが含まれていることに気付いた。

学会理事長の大友達也・就実短大教授(医療社会学)らが9月に実物を確認し、体裁や日付などから明細書の先駆けと判断した。大友教授は「非常に高額だったと考えられる診療費を明確に示そうという、良識の表れではないか」と推察する。

日本で公的な医療保険が法整備され始めたのは、大正後期の1922年から。原則として患者に明細書を無料で発行するよう医療機関に求められるようになったのは、2010年以降。

書類は、岡山市で来年2月にあるレセプト学会で、一般にも公開される予定という。〔共同〕

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