大嘗祭に全国から特産物、肉厚シイタケに巨大ナシ

「令和」新時代
2019/11/14 9:51
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大嘗祭に向け宮内庁に納められた干しダイ(手前)など(12日、宮内庁)

大嘗祭に向け宮内庁に納められた干しダイ(手前)など(12日、宮内庁)

天皇の代替わりに伴って14日から行われる大嘗祭(だいじょうさい)では、儀式の供え物として全国各地の特産の農水産品が納入された。「庭積(にわづみ)の机代物(つくえしろもの)」と呼ばれ、宮内庁が47都道府県から221品目を買い上げた。高級フルーツにブランド野菜、伝統製法の水産加工物など、郷土色豊かな特産物にも注目が集まりそうだ。

「災害に負けず、諦めずに生産してきた自信の一品だ」。JA全農福島(福島市)の猪股孝二県本部長(61)らは12日、福島県を代表して宮内庁にシイタケやナシ、リンゴなどを持参した。

肉厚なシイタケに赤ちゃんの顔ほどもありそうな大きなナシなど、どれも福島県が誇る逸品だ。今年の台風19号でいわき市のナシ選果場に被害もあったが、粘り強く生産を続けてきたという。猪股さんは「県全体から良い物を納められた」と話した。

千葉県富里市の落花生農家、新井辰吾さん(66)も「台風で生産施設が被害を受け、大変だった」と振り返る。「全国から応援していただいてありがたい。大嘗祭に供えられるのは生産者も励みになる」と喜んだ。

今回の庭積の机代物には「丹波黒大豆」(兵庫県)、「みやぎサーモン」(宮城県)、「輪島海女採りアワビ」(石川県)など、地域ブランドとして確立された特産物が目立つ。

大嘗祭で供えられる山形県の「シャインマスカット」。奥は「ラ・フランス」(12日、宮内庁)

大嘗祭で供えられる山形県の「シャインマスカット」。奥は「ラ・フランス」(12日、宮内庁)

「この機会に魅力がさらに広がれば」と話すのは石川県特産のほうじ茶「加賀棒茶」の生産者ら。地域の特産として成長させようと加賀棒茶を地域団体商標として登録することを目指す。近年は首都圏でも人気が高まっており、さらに弾みをつけたい考えだ。

平成時の大嘗祭では、庭積の机代物は儀式後に土に埋める埋納(まいのう)が行われた。今回は食品ロスが社会問題化していることなどを背景に、使用後の取り扱いを見直す。宮内庁の西村泰彦次長は10月の記者会見で「安全に食べられる品目に関しては有効に活用することを検討したい」と説明した。

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