「米政府債務は持続不可能」 FRB議長、議会に注文

トランプ政権
2019/11/14 6:56
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は13日の米議会証言で「政府債務は経済成長を上回るペースで増加しており、長期的には持続不可能だ」と指摘した。企業債務についても「歴史的な水準に積み上がっている」と警戒感を示し、金融システムを注視すると強調した。

13日、米議会で証言するパウエルFRB議長(ワシントン)=AP

パウエル議長は上下両院の合同経済委員会で議員との質疑に臨んだ。連邦政府債務は10月末に過去最大の23兆ドル台(約2500兆円)となり、8カ月で1兆ドル増加した。パウエル氏は「政府債務は名目国内総生産(GDP)の伸びを上回るペースで増大しており、長期的な問題として対処が必要だ」と強調した。

トランプ政権と米議会は2017年末に10年間で1.5兆ドルという大型減税を決め、財政赤字は年1兆ドル規模に膨らんでいる。FRBが利上げを再開すれば連邦政府の利払い負担が膨らんで、財政悪化に歯止めがかからなくなる不安がある。パウエル氏は「財政は景気悪化時に重要な役割がある」と述べ、景気対策の余地を回復するよう議会に促した。

低金利政策が長引いて企業債務も過去最大規模に膨らんでいる。パウエル氏は「金融セクターは貸し出しリスクも限定的で強固さを保っている」と述べたが、企業債務の動向など金融システムを注視していくと強調した。

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