米トルコ首脳会談 ロシア製ミサイル問題、継続協議へ

中東・アフリカ
2019/11/14 5:48 (2019/11/14 8:19更新)
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13日、ホワイトハウスで共同記者会見するトランプ米大統領(右)とトルコのエルドアン大統領(ワシントン)=ロイター

13日、ホワイトハウスで共同記者会見するトランプ米大統領(右)とトルコのエルドアン大統領(ワシントン)=ロイター

【イスタンブール=木寺もも子】トランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領は13日、米ワシントンで首脳会談し、トルコがロシアから購入したミサイル防衛システム「S400」の問題を巡り、両国の関係機関で協議を続けることで一致した。トルコへの制裁発動の可能性などを巡り両国関係の緊張が高まる中、問題を先送りした格好だ。

共同記者会見でトランプ氏は、S400について「米国にとって非常に深刻な問題だ」と表明した。そのうえで、北大西洋条約機構(NATO)同盟国であるトルコと「状況を解決できることを望む」と述べた。エルドアン氏も「対話を通じてのみ解決できる」と応じた。

トルコが7月に始めたS400導入に対して、米国はNATOの軍事機密がロシア側に漏れる恐れがあるなどとして強く反発。最新鋭ステルス戦闘機F35の生産からトルコ企業を締め出し、売却を凍結した。S400導入は米国の対ロシア制裁法に違反し、トルコが制裁対象になる可能性もある。

両首脳は、S400、F35を巡る課題を高官級で協議することを確認した。エルドアン氏は、米国製ミサイル防衛システム「パトリオット」について購入の用意があるとも表明した。

米トルコ関係はS400のほか、トルコが10月にシリア北部のクルド人武装勢力に対して始めた軍事行動を巡って確執が深まっている。トランプ氏は「すばらしく、建設的な会談だった」と述べて決裂の回避を強調した。エルドアン氏は「深い同盟関係に根ざした新たな両国関係のページを開く」と述べた。

シリアでの軍事作戦を巡っては、米下院が対トルコ制裁法案を可決し、上院も別の法案を審議している。こうした状況を受け、首脳会談は途中から共和党上院議員らを交えて行う異例の形式を取った。

両国は、現在約20億ドル(約2100億円)の貿易規模を100億ドルに引き上げる目標も確認した。

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