RPAホールディングスの子会社で、業務自動化ソフトウエアを手掛けるRPAテクノロジーズ(東京・港)などは13日、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の技術者を育成する研修施設を福岡市に設立した。自動化ソフトを使いこなすための技術を、ユーザーに少人数単位で教える。RPAへの理解を深め、利用拡大を目指す。
福岡市博多区に研修施設「!(びっくり)センター福岡」を開設した。同社がユーザー向けの研修施設を設けるのは初めてで、数年をめどに国内10拠点の開設を目指す。会場を提供するU-NEXTマーケティング(東京・品川)と、教材を手掛けるGOODLIFE(同・港)と共同で運営する。
RPAは定型業務を自動化するシステムで、例えば申請書を読み取って一覧表にするなどがある。内容にもよるが、作業時間が人よりも180倍早く、人員も6分の1以下まで減らすことができるという。
研修は2日間の短期集中型など、複数の中から選べるようにする。1回あたりの定員は最大10人で、受講料は2万9800円(税別)から。受講にあたり、特別なプログラミング知識は必要ないという。
人手不足を背景に大企業を中心にRPAの導入が進むが、うまく活用できていないことが多いという。RPAテクノロジーズの大角暢之社長は「RPAを体感して習熟する場にしたい。将来的にはRPAを使った新しい事業アイデアなども生まれれば」と話した。