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ドラッグ5社、純利益が最高 上半期 利幅厚いPBと調剤けん引

ドラッグストアの業績が好調だ。13日に出そろった2019年度上半期の連結決算は、大手5社すべてで純利益が前年同期より増加し上半期として過去最高になった。自社で企画したプライベートブランド(PB)商品と病院の処方箋を受け付ける調剤部門という利幅の厚い2つの事業がけん引する。ただ、先行きの見通しは慎重で通期予想は全社が据え置いた。

「単に安いだけではなく、品質にこだわったPB商品を展開していく」とマツモトキヨシホールディングスの松本清雄社長は力を込める。13日に発表した19年4~9月期の連結決算は純利益が12%増の129億円だった。化粧品・日用品の「アルジェラン」シリーズなどPB商品の販売が伸びている。

PB商品の売上高が小売事業に占める比率は10.5%と1年前より0.6ポイント高まった。PB商品は一般のメーカー品より粗利益率が1割以上高いとされるが、販売価格は低く設定される場合が多い。価格と品質からみたお値打ち感が消費者の支持を得ている。

調剤部門も利益を押し上げた。調剤の売上高が全体の2割程度を占めるウエルシアホールディングスは純利益が20%増の118億円だった。ドラッグストアに調剤薬局を併設した店舗は8月末時点で全体の7割弱になった。処方箋を受け付けてからの待ち時間にドラッグストアで買い物できるなど調剤併設店の利便性が徐々に浸透してきた。ウエルシアは夜間も調剤薬局を営業するなど使い勝手を向上させている。

調剤部門を強みとするスギホールディングスは純利益が17%増の104億円だった。病院近くに店舗を構える「門前薬局」から顧客を獲得しているという。厚生労働省は門前薬局から住宅街に立地する「かかりつけ薬局」へのシフトを促しており、郊外店が多いスギHDには追い風だ。

10月の消費増税前には駆け込み需要が発生した。サンドラッグの純利益は15%増の135億円、ココカラファインは27%増の50億円で、既存店売上高は両社ともに増加した。使用期限の長い日用品や高単価の化粧品、医薬品を中心にまとめ買いが発生した。7月の長梅雨で日焼け止めなど季節商品は不振だった。

株式市場はドラッグストアを小売業の勝ち組とみなしている。昨年末からの株価上昇率はウエルシアが31%高、スギHDが43%高で同時期の日経平均株価の上昇率(17%高)を上回る。

上半期の業績は軒並み計画を上回ったが、各社とも先行きには慎重だ。駆け込み需要の反動と増税を受けた消費動向が読みにくい。人件費の増加と出店余地の減少は中長期の懸念材料だ。

マツキヨHDとココカラFは8月に経営統合の協議に入り、ウエルシアは四国の同業、よどやの子会社化を発表した。成長持続を目指した合従連衡は今後も続きそうだ。

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