神奈川県、未病指標を開発 アプリで健康状態点数化

ヘルスケア
2019/11/13 16:16
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神奈川県は13日、健康と病気の間を意味する「未病」について、各個人の状態を点数化して示す「未病指標」のモデルを公表した。世界保健機関(WHO)や東京大学などから助言を得て、開発した。2020年3月末に、スマートフォンのアプリで自身の点数を簡単に測定できるようにする。アプリは県民以外も利用可能で、健康増進に生かしてもらう。

未病の状態が点数で表示される(アプリ画面イメージ)

同日に箱根町で開かれた国際シンポジウム「未病サミット」で黒岩祐治知事らが明らかにした。

未病指標は15項目の設問に答えると、各個人の「生活習慣」「認知機能」「生活機能」「メンタルヘルス・ストレス」の状態をそれぞれ点数化し、総合点を出す。性別や年齢、身長、体重、血圧などの基本項目を入力するほか、認知機能を測定する設問が3問、生活機能を測る設問が6問ある。ストレス状態は自身の声をスマホに向かって吹き込み調べる。

100点満点で点数が大きいほど健康で、逆に小さいと疾病リスクが高いことを示す。今後、ライフスタイルが「改善」「継続」「悪化」した場合の点数を予測する機能も持たせる。自身の未病の状態を具体的に数値化することで、健康作りをするうえで参考にしてもらう。

県民の健康増進を促すために県が開発した無料のスマホアプリ「マイME-BYOカルテ」で測定できるようにする。測定値はアプリ内に記録され、過去から現在までの推移を振りかえることもできる。

未病指標の開発は約2年前に始まった。2017年9月に東大などの大学や企業、国、自治体などで構成する「未病指標の社会システム化に向けた研究会」を設置して議論してきた。同時期からWHOにも助言をもらうなどしながら開発した。

県は未病指標の利用者数を22年度までに15万人にする目標だ。測定の精度を高めるために、点数を算出するモデルを随時更新するという。WHOと連携し、体格が異なる外国人でも使える国際的な指標づくりも目指す。県は未病指標を活用した保険サービスなどが生まれることも期待する。黒岩知事は13日のシンポジウムで「ヘルスケアの世界に革命が起きると期待している」と述べた。

県は14日にもパシフィコ横浜(横浜市)で未病サミットを開く。一般の人も参加でき、未病に関する様々なパネルディスカッションを実施する。

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