医師検査忘れ70代患者死亡 愛知県がんセンター

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2019/11/13 13:44
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愛知県がんセンター(名古屋市千種区)は13日、70代の男性患者が抗がん剤の化学療法を受けた際、主治医が必要な検査を忘れ、B型肝炎が再活性化し、今年1月に別の病院で死亡したと発表した。同センターは遺族に謝罪し、今後、損害賠償の話し合いをする。

センターによると、男性は濾胞(ろほう)性リンパ腫と診断され、昨年6~10月に抗がん剤による化学療法を実施。ガイドラインでは月1回実施するよう推奨されているB型肝炎のウイルス遺伝子検査を行っていなかったため、再活性化に早期に気付けなかった。

遺伝子検査は初回は薬剤部などで確認するが、2回目以降は主治医に任せられており、忘れたことをチェックする仕組みがなかった。

男性が同12月に高度の肝機能障害で入院したとの連絡が別の病院から同センターにあり、検査の未実施が判明した。死因はB型肝炎の再活性化に起因する肝不全だった。

センターは一定期間検査が行われない場合、パソコンで閲覧する電子カルテの画面上で注意喚起するシステムを新たに導入するなどの再発防止策を講じた。

丹羽康正病院長は記者会見し「遺族や県民に深くおわび申し上げる。医療安全対策の強化に取り組む」と話した。〔共同〕

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