スペイン与党、急進左派と連立合意 なお過半数足りず

2019/11/13 4:32
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【パリ=白石透冴】10日にやり直し総選挙があったスペインで、与党社会労働党と急進左派ポデモスは12日、連立政権を作る基本合意を結んだ。総選挙でどの政党も過半数を取れなかったが、新政権発足に向け一歩前進した。ただ下院(定数350)で2党が持つ議席は計155で、首相指名に必要な過半数176には足りない。政権発足には不透明さが残る。

12日、連立政権樹立で基本合意したサンチェス首相(左)と急進左派ポデモスのイグレシアス党首(マドリード)=ロイター

サンチェス首相とポデモスのイグレシアス党首が同日、合意書に署名した。現地メディアはイグレシアス氏が副首相になる見通しだと伝えている。サンチェス氏はこれまでポデモスを閣外協力にとどめようとしていたが、大幅に譲歩した。

ポデモスは反緊縮を唱える欧州連合(EU)懐疑派で、大幅な社会福祉の充実を掲げる。連立政権が発足すればスペイン政治の混乱は一段落するが、財政規律は緩む可能性がある。

サンチェス氏は過半数確保に向け、地方系の少数政党を中心に協力を呼びかける見通しだ。北東部カタルーニャ州系の政党とは同州の独立運動をめぐって関係が悪化しており、交渉が難航する可能性がある。

サンチェス氏は4月の総選挙後、ポデモスとの連立交渉に失敗し、10日のやり直し総選挙に追い込まれた。選挙に勝利して交渉を有利に進める考えだったが、逆に議席を123から120に減らした。これ以上の停滞は与党の支持率低下につながるとみて、ポデモスへの譲歩を決めたもようだ。

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