ウクライナ東部、兵力引き離し完了 独仏ロと会談へ調整急ぐ

ヨーロッパ
2019/11/13 1:31
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【モスクワ=石川陽平】政府軍と親ロシア派武装勢力が戦闘を続けるウクライナ東部の紛争で、停戦監視に当たる欧州安保協力機構(OSCE)は12日、政府軍と親ロ派の双方が10月に合意したドネツク州での兵力引き離しを完了したと確認した。タス通信が伝えた。これを受け、ウクライナと独仏ロシアは和平への具体策を話し合う4カ国首脳会議の早期開催へ調整を急ぐ。

9日、兵力の引き離しが始まったドネツク州でウクライナ軍の装甲車両に近づくOSCEの停戦監視員=ロイター

10月に兵力の引き離しで合意したのは、東部のルハンスク州とドネツク州で親ロ派と政府軍が対峙する2つの地区。すでに撤収作業を終えたルハンスク州に続いて、ドネツク州の地区でも12日までに兵力の引き離しを完了した。親ロ派を支援するロシアは、2地区での兵力の引き離しを4カ国首脳会議開催の条件としていた。

ウクライナで5月に発足したゼレンスキー政権は「紛争の終結」を公約に掲げ、ロシアと和平に向けた対話を進める方針を打ち出した。2地区での兵力引き離しを受け、11月中にもパリで4カ国首脳会議を開きたい考えだ。ただ、ロシアのプーチン大統領は「綿密な準備が必要だ」としており、日程調整が遅れる可能性がある。

ウクライナ東部の紛争は、2014年2月に親欧米派勢力が親ロ派政権を打倒する政変が起きたことをきっかけに、同年4月に始まった。ロシアが東部の親ロ派を軍事支援したことで泥沼化し、国連によると、非戦闘員も含めて約1万3千人が死亡した。

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