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イスラエル、ガザの過激派幹部を殺害 戦闘拡大の懸念

【カイロ=飛田雅則】イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザを攻撃し、過激派「イスラム聖戦」の司令官を殺害した。報復としてガザからイスラエルに150発を超えるロケット弾が発射され、イスラエル軍も応戦した。双方とも反発を強めており、激しい戦闘に発展する懸念がある。

イスラエル軍により殺害されたのは、イランから武器や資金の提供を受けるイスラム聖戦のバハ・アブアタ司令官。滞在していた建物が爆破され、本人や妻らが死亡した。同軍は声明で同司令官は攻撃を計画していたとし「テロ攻撃が差し迫っていた」と強調。ネタニヤフ首相も「国を守るため何でもする」と主張した。

司令官殺害を受けて、ガザからイスラエル領内にロケット弾が相次いで打ち込まれ、商都テルアビブなどでは空襲警報が鳴り響いた。イスラエル軍は対空防衛システムで迎撃しているが、複数の負傷者が出たもようだ。

イスラエルでは9月のやり直し総選挙後、右派与党リクード党首のネタニヤフ首相による連立協議失敗を受けて、中道野党連合「青と白」のガンツ元軍参謀総長が連立交渉を進めている。だが、交渉は難航し、3度目の総選挙が現実味を帯びる。

イスラエルは敵対するイランがガザの武装勢力への支援を通じて勢力を拡大することで、安全保障上の脅威が高まることを警戒する。汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏には選挙をにらみ、ガザへの強硬姿勢を示し求心力を回復させる意図もありそうだ。

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