初日、2日目と得意の左上手を取りながら連敗スタートの栃ノ心。この日も内容はピリッとしない。相撲巧者の遠藤に左上手を取らせてもらえず、逆に前まわしを取られた。受けに回り劣勢を強いられる中、活路を切り開いたのは持ち前の怪力だった。しゃにむに動き続け、最後は振り回すような力ずくのはたきで相手を土俵に転がした。
初日が出たことに「何とか勝ったね」と、ホッと息をつく。とはいえ、「自分の相撲じゃないからな。まわし取って勝ちたい」と、さすがに破顔一笑とはいかない。右膝などあちこちに古傷を抱えながらも場所前から十分な稽古を積めた実感があるようで、なかなか結果に結びつかない現状に「もっとできるはずだけどね。難しいなあ」。
それでも土俵下の藤島審判長(元大関武双山)は「(内容は)めちゃくちゃですけど、栃ノ心にしか取れない力任せの相撲は元気な証拠ですよ」。2度目の大関返り咲きへ必要な10勝は簡単ではないが、取り口と同様に、場所の流れも強引に取り戻せるか。(田原悠太郎)
大相撲初場所(来年1月12日初日・両国国技館)で大関から関脇に転落する高安が2日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を非公開で再開した。かど番だった11月の九州場所では8日目に腰痛を発症し、取組直前
日本相撲協会は28日の理事会で、来年1月12日初日の初場所(両国国技館)前後の日程を承認し、同6日に横綱審議委員会による稽古総見を国技館内の相撲教習所で行い、新弟子検査も実施する。明治神宮奉納土俵入
日本相撲協会は27日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月12日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、元大関の照ノ富士(27)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=ら5人