島根銀、ネットで顧客支援 SBIとの連携で

地域金融
2019/11/12 20:31
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島根銀行は12日、資本・業務提携を結んだSBIホールディングス(HD)との連携に向けた具体策を発表した。専門人材の採用支援や事業承継の仲介など、ネットを活用した顧客支援に乗り出す。一方、同日発表した2019年4~9月期決算ではコア業務純益(単体)の赤字が続いた。顧客向けの本業支援を、資金需要の開拓や収益改善につなげられるかが今後の焦点となりそうだ。

決算発表会見で記者の質問に答える島根銀行の鈴木良夫頭取(12日、松江市の島根銀行本店)

決算発表会見で記者の質問に答える島根銀行の鈴木良夫頭取(12日、松江市の島根銀行本店)

同日、島根銀は専門人材の転職仲介を手掛けるアスタミューゼ(東京・千代田)との業務提携を発表。同社のデータベースを地場企業に活用してもらい、技術職や研究職など専門性が高い人材の採用を後押しする。また、事業承継サイト運営のトランビ(東京・港)とも業務提携を結んだと発表、SBIが紹介元となった連携を矢継ぎ早に打ち出した。

12月をめどにSBI証券傘下のSBIマネープラザ(東京・港)と共同店舗も開く予定で、連携に向けた動きは具体化しつつある。一方、足元の収益は厳しい状況が続く。島根銀が発表した19年4~9月期の連結決算は、最終損益が21億円の赤字(前年同期は1億7400万円の黒字)となった。投資信託の運用損を計上したことで大幅な最終赤字となった。

本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は2億8300万円の赤字(同2億3700万円の赤字)。鈴木良夫頭取は「SBIの商品、サービスなどのリソースを活用し、来期には黒字化が可能と考えている」と話したが、先行きは不透明だ。

SBIとの連携で、金融商品の販売増や一部システムの共通化によるコスト削減などの効果は今後見込まれそうだ。ただ、SBIは地場企業向けの事業性融資のノウハウなど、地域密着型の金融仲介機能がない。島根銀には顧客の本業支援に回帰し、本業の貸出業務に集中しながら収益を改善することが求められる。

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