メダルに熊本の技術結集、女子ハンドボール世界選手権

2019/11/12 20:12
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30日に開幕する女子ハンドボール世界選手権で、上位3チームに贈られるメダルには開催地、熊本の技術が生かされている。メダル部分は伝統の技が施され、首にかけるリボンは県内の世界最大級の養蚕工場でつくられた絹糸を使用。熊本国際スポーツ大会推進事務局は「選手にはできる限り(品質の)いいものを持って帰ってもらい、熊本を世界に発信したい」と話している。

女子ハンドボール世界選手権の表彰メダル(熊本国際スポーツ大会推進事務局提供)

女子ハンドボール世界選手権の表彰メダル(熊本国際スポーツ大会推進事務局提供)

世界選手権で贈られるメダルは直径約10センチ、重さ約500グラム。金と銀、銅の各プレートに据え付けられた鉄板は、江戸時代に熊本市や八代市を中心につくられた刀のつば「肥後つば」をモチーフにした。

鉄板の表面に光る純金の桜は、熊本市の工房の職人が施した肥後象嵌(ぞうがん)で表現している。象嵌とは金属などの表面を削り取って、他の素材を埋め込む美術技法で、熊本では江戸時代から続く伝統工芸だ。

こだわりはメダル部分だけではない。組みひもとして仕上げられたリボンには、求人案内のあつまるホールディングス(熊本市)の養蚕工場「あつまる山鹿(やまが)シルク」(同県山鹿市)で生産された絹糸が使われている。

年3回ほどしか繭がとれない伝統的な養蚕と異なり、人工飼料の開発と課題の感染症対策で年間を通して生産が可能に。先端技術が生み出す絹糸の中でも、今回のリボンには最高級の素材が使用されているという。

今大会は24カ国が参加し、12月15日の決勝まで熊本、八代、山鹿の県内3市5会場で計96試合を実施する。1次リーグは6カ国ごとに4組に分かれ、総当たり戦をおこなう。D組の日本はロシア、スウェーデン、中国、アルゼンチン、コンゴ民主共和国とそれぞれ対戦する。

熊本県では1997年に男子の世界選手権を開催している。

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