豚コレラの感染予防のためのワクチン接種が静岡県内でも進みつつあるなか、県や食肉流通業者などは風評被害対策などを話し合う「静岡県産豚肉流通促進対策協議会」を立ち上げた。12日、第1回会合を県庁内で開き、ワクチンを接種した豚は食べても全く問題ないと消費者に訴えていくことで一致した。
協議会には県のほか畜産農家や加工・流通業者の団体などが参加した。県によると現時点で県産豚肉の消費減や価格下落といった風評被害は確認されていないというが、ワクチン接種のイメージから消費者が敬遠すれば県内畜産業に大きな打撃となりかねない。
食肉卸、花城ミートサプライ(静岡市)の花城明伸社長は「一般の消費者にも正しい情報を伝えることが必要だ」と話す。県は県産豚肉の魅力や安全性を訴えるポスターを配布する方針。県農業局の細谷勝彦局長は「風評被害対策をしっかりと行い、安全・安心な県産豚肉の消費を落とさないようにする」と強調した。