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カヌー・足立、攻めの漕ぎで悲願の代表内定

Tokyo2020
2019/11/12 20:30
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東京五輪のカヌー・スラロームの男女日本代表4人が10月20日、本番会場のカヌー・スラロームセンター(東京・江戸川)で行われた最終選考会を経て決まった。順当に内定した羽根田卓也(ミキハウス)らに加え、逆転で初出場を決めたのが29歳の足立和也(山口県体協)。カヌーにかけるために大学を辞め、新天地の山口でコーチと二人三脚で技を磨いた苦労人だ。特注のカヌーも味方に、攻めの漕(こ)ぎで悲願の切符をつかんだ。

足立は最終選考会で悲願の五輪出場を決めた=共同

足立は最終選考会で悲願の五輪出場を決めた=共同

パドルの両端に水かきがあるカヤックシングル男子の代表争いは、4大会連続出場を目指す矢沢一輝(西目屋村教育委員会)との一騎打ち。選考対象の国際大会で先行された足立は、大一番を前に開き直っていたようだ。「追い込まれた状況だが、このレースに勝つことだけを意識した。攻めないとタイムは出ないので一つ踏み込んだ」

言葉通り、勝負の分かれ目になった準決勝では、果敢にゲートへの最短距離へとカヌーを操った。接触すれば2秒のペナルティーを科されるゲートを鋭いターンで次々に通過。接触なしの会心の漕ぎで4位に食い込んで矢沢を逆転し、「夢を見ているよう」と喜びを爆発させた。

神奈川県出身で幼い頃からカヌーに親しんだ。年代別の日本代表に選ばれ、海外勢との差に悩んでいた大学時代、現在も指導を仰ぐ市場大樹コーチから誘いを受けたことが転機になった。2012年、大学を中退してコーチのいる山口県萩市へ移住。ゲート間を最短距離で進むため、「動きの速さ」を突き詰めてきた。

足立は特注の国産カヌーを巧みに操る=共同

足立は特注の国産カヌーを巧みに操る=共同

そんな足立の特長を最大限に引き出しているのが特注の国産カヌーだ。欧州製がほぼ100%を占める中、市場コーチがレーシングカーの設計や開発を手掛けるムーンクラフト(静岡県御殿場市)に製造を依頼。足立の感覚や要望に合わせて座面をミリ単位で修正するなど、綿密な連携が好タイムを生んできた。

「多くの人の協力があった」とレース後に何度も感謝を口にした足立。「来年の東京では今よりもっと攻めて完成度の高いレースをしたい」と力強く宣言していた。

(鱸正人)

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