通常ブレーキで停車できず 京急衝突事故、規定に不備

2019/11/12 19:30
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京浜急行の神奈川新町―仲木戸間の踏切で、トラックと電車が衝突した事故現場(5日午後2時44分、横浜市神奈川区)=共同通信社ヘリから

京浜急行の神奈川新町―仲木戸間の踏切で、トラックと電車が衝突した事故現場(5日午後2時44分、横浜市神奈川区)=共同通信社ヘリから

横浜市神奈川区の京急線の踏切内で列車とトラックが衝突した事故で、京浜急行電鉄は12日、運転士が通常ブレーキをかけてから非常ブレーキに切り替えたと説明していると明らかにした。最初から非常ブレーキならば計算上、踏切内の異常を知らせる発光信号機の確認後でも停止できたという。同社では最初から非常ブレーキを使う規定になっていなかった。

同社は信号機の発光を確認した場合、直ちに非常ブレーキをかけるように社内規定を見直した。

京急によると、信号機は現場の踏切から390メートル手前にあり、570メートルの位置から目視できる。この区間は時速120キロで走行しており、非常ブレーキで停車するには517メートル以上必要で、信号機を見てから約2秒内に非常ブレーキをかければ踏切までに停止できるという。

ただ、社内規定では信号機の発光確認時の手順について、原則は通常ブレーキとし、止まれない場合に「速やかに停止」としていた。同社は10月17日から非常ブレーキ操作を基本とする運用に切り替えた。

さらに操作に余裕を確保するため、年内に390メートルよりも遠い位置に信号機を新設し、運転士が見やすいようにする。現在の信号機の位置は線路のカーブや電柱などで見えづらいという。

事故は9月5日、神奈川新町―仲木戸間の踏切で発生。立ち往生したトラックと快特電車が衝突し、トラックの運転手(67)が死亡した。京急によると、乗員乗客77人が重軽傷を負った。

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