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大塚ホールディングスが12日発表した2019年1~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が43%増の1115億円だった。腎疾患治療薬「ジンアーク」が好調だった。販売に伴う費用負担が少ない自社品の売り上げが増え、利益率が大幅に改善した。
売上高にあたる売上収益は9%増の1兆287億円。ジンアークの北米での売上収益は342億円と前年同期の10倍に膨らんだ。抗精神病薬の「レキサルティ」や「エビリファイメンテナ」なども伸びた。
本業のもうけを示す事業利益は55%増の1563億円。自社品の販売増により、事業利益率は15.2%と前年同期より4.6ポイント改善する。健康食品事業が国内の長雨や北米での競争激化で落ち込む影響を補う。
利益率の改善を受け、19年12月期の事業利益見通しは前期比53%増の1850億円と、従来予想から100億円引き上げた。10~12月期に有形固定資産などの減損損失を計上する可能性があり、営業利益や純利益の予想は据え置いた。