アシアナ航空、現代産業開発が買収へ 2000億円超で

朝鮮半島
アジアBiz
2019/11/12 14:17
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【ソウル=細川幸太郎】韓国航空2位のアシアナ航空を韓国建設大手のHDC現代産業開発が買収する。買収総額は2000億円超となる。同社はホテルや免税店運営も手掛けており、アシアナ買収で相乗効果を探る。売却側の中堅財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは中核企業を失い、事実上の解体となる。

錦湖産業が現代産業開発などに優先交渉権を付与すると発表した=アシアナ航空提供

アシアナ株を31%保有する錦湖産業が12日、現代産業開発と証券大手の未来アセット大宇が組む陣営に優先交渉権を付与すると発表した。年内をメドに本契約を結ぶ。現代産業開発は錦湖産業が持つアシアナ株を買い取った後、新株発行を引き受け、追加出資してアシアナ株の過半を取得する見通しだ。

7日に締め切った最終入札には、格安航空会社(LCC)のチェジュ航空を傘下に持つ愛敬(エギョン)グループと国内ファンドのストーンブリッジの連合、KCGIとバンカーストリートという国内ファンド連合の計3陣営が応札していた。韓国メディアによると、現代産業開発の陣営は総額2兆4000億ウォン(約2250億円)規模の買収金額を提示し他陣営を圧倒していたという。

現代産業開発は自社で高級ホテルを運営するほか免税店事業も手掛けている。アシアナ買収によって機内での免税品販売や、航空チケットと宿泊を組み合わせた旅行商品の開発などで相乗効果を見込む。

売り手側の錦湖アシアナグループは売上高の6割を占める中核企業を売却して事実上の解体となる。同財閥はこれまで国内大手の建設会社や運送会社を立て続けに買収するなど拡大路線によって資金繰りが悪化していた。経営不振だったアシアナ航空を巡る不適切会計の発覚によって同社の売却を余儀なくされた経緯がある。

アシアナ航空は大韓航空に次ぐ韓国2位の航空会社で世界24カ国、74都市に就航する。傘下にエアソウルとエアプサンというLCC2社も抱えており日本の各都市への路線も多い。2018年12月期の連結売上高は7兆1833億ウォン(約6800億円)、連結最終損益は1958億ウォンの赤字だった。従業員数は約9000人。

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