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再生エネ100%の東京五輪 木材や食品にも環境配慮

Tokyo2020
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2019/11/13 18:00
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武蔵野の森総合スポーツプラザの屋上には太陽光パネルなどの再生エネ設備が取り付けられた(東京都調布市)

武蔵野の森総合スポーツプラザの屋上には太陽光パネルなどの再生エネ設備が取り付けられた(東京都調布市)

競技会場や選手村、放送センターなどで使う全ての電気を再生可能エネルギーでまかなう。2020年東京五輪・パラリンピックは大会史上初めての試みに挑む。大会中に排出する二酸化炭素(CO2)も実質ゼロにする目標を掲げる。クリーンな五輪を目指す東京大会で取り組む先進的な動きが広がる一方で、その背後にある課題も見え始めてきた。

「Be better, together より良い未来へ、ともに進もう。」――。東京大会では持続可能性コンセプトとしてこんな言葉を打ち出している。世界最大規模のスポーツイベントとして、その影響が環境や社会、経済に広く及ぶことから、大会の準備や運営で環境に配慮しようとの考え方だ。

例えばそのうちの一つ、気候変動の対策では大胆な再生エネの活用を掲げる。メイン会場となるオリンピックスタジアム(東京・新宿)や有明アリーナなどの都内7カ所の会場に太陽光や地中熱といった再生エネの発電設備を取り付ける。電力会社を通じて太陽光や風力などを使って発電した電気も調達して使う。それでも足りずに普通の電気を使う分は、再生エネを使ったとみなす証書を購入するなどして実質、再生エネ100%の達成を目指す。

■企業の「寄付」でCO2排出ゼロ

東京大会のCO2排出量は約293万トンと、リオデジャネイロ大会やロンドン大会より抑える。一部の競技会場にはIT(情報技術)を駆使して建物のエネルギー消費を効率的に管理・制御する「BEMS(ベムス)」と呼ぶシステムを導入。選手村に設置するエアコンなどの家電製品は、レンタルやリースしたものを使うことで、新規購入に比べCO2排出量を抑える。

それでも排出する分があるのにどうして実質ゼロか。カギは企業の「寄付」にある。

メダルには使用済みの携帯電話などから取り出した再生金属が使われる

メダルには使用済みの携帯電話などから取り出した再生金属が使われる

企業が省エネ設備の導入などでCO2を減らした分を「削減分の権利」とみなす「クレジット」の仕組みを活用し、その権利を寄付するよう東京都などが企業に呼びかけている。集まった分を、大会で排出するCO2とすべて相殺する「カーボンオフセット」の考え方で実質ゼロにする。

選手に贈られるメダルにも再生金属を使う。「都市鉱山」と呼ばれる、使用済みの携帯電話や廃家電などから金属を取り出し、メダルの原料にする。東京大会で必要なメダルの枚数は金銀銅合わせて5千枚。東京都や環境省などが連携し17年から回収した。

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