辞任表明のボリビア大統領、メキシコに亡命へ

中南米
2019/11/12 6:30 (2019/11/12 10:54更新)
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコ外務省は11日、辞任を表明した南米ボリビアのモラレス大統領のメキシコ亡命を認めると発表した。左派政権になったメキシコは同じく左派のモラレス氏への支持を表明しており、辞任表明後はすぐに亡命受け入れも伝えていた。モラレス氏は同日、「兄弟姉妹たちよ、私はメキシコへ出発する」とツイッターに投稿し、亡命を表明した。

辞任を表明したボリビアのモラレス大統領=ロイター

辞任を表明したボリビアのモラレス大統領=ロイター

11日記者会見したメキシコのエブラルド外相によると、モラレス氏から電話で亡命の申請があり、人道的見地から移民関連を担当する内務省が許可を出した。すでに在ボリビアのメキシコ大使館に対してモラレス氏の安全を確保するように命じたという。エブラルド氏はツイッターでモラレス氏が「すでにメキシコの政府機に搭乗し、メキシコへ向かっている」と明かした。

記者会見でエブラルド氏はモラレス氏の辞任は軍によるクーデターだと非難。「メキシコの伝統として政治的な迫害を受ける者への配慮をしている。平和的な解決を擁護する」と話した。すでに米州機構(OAS)にはモラレス氏の亡命受け入れを連絡したという。

ただモラレス氏の亡命受け入れは、中南米の左派政権と対立する米国とのあつれきを生じさせる可能性もある。モラレス氏の辞任について、メキシコと同じく左派政権のキューバやベネズエラ、ニカラグアといった中南米の国々が同様にクーデターだと非難した。アルゼンチンでは12月に就任予定の左派のフェルナンデス次期大統領も同様の姿勢を示している。

一方でトランプ米大統領は11日、「モラレス氏の辞任は、西半球における民主主義にとって重要だ」とする声明を発表した。声明では「(辞任に関連する)一連の出来事はベネズエラやニカラグアの非合法政権に、民主主義や国民の意志が必ず勝利するという強いメッセージを送ることになる」とし、独裁状態を続けるベネズエラのマドゥロ大統領などをけん制した。

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