アディダス、独への「生産回帰」撤回 アジアに移転

東南アジア
ヨーロッパ
2019/11/12 2:59
保存
共有
印刷
その他

アディダスは3Dプリンター(写真奥)を使ったスニーカー(写真手前)もスピードファクトリーで生産している

アディダスは3Dプリンター(写真奥)を使ったスニーカー(写真手前)もスピードファクトリーで生産している

【フランクフルト=深尾幸生】独アディダスは11日、2017年に再開したドイツ国内での運動靴生産を20年4月までに終了し、アジアに移すと発表した。「スピードファクトリー」とうたうロボットによる自動化生産で、ドイツでは24年ぶりの国内回帰だったが、わずか3年で終える。同社は「目標を達成した」としているが、期待した効果が得られなかった可能性がある。

スピードファクトリーはドイツ南部アンスバッハのほか、18年に米アトランタにも開いた。米国での生産も終える。大消費地の近くに自動化設備を設けることで、消費者の好みに応じた商品を短期間で企画・生産できるとしていた。

開発した生産技術は年内に中国とベトナムの供給業者に移管する。アジアの供給業者の既存設備と組み合わせることで、設備の稼働率を上げたりより多種類の製品を生産したりできるという。

アディダスは年間4億足の靴を生産している。米中のスピードファクトリーではそれぞれ50万足以上のランニングシューズを生産することが目標だったとしている。アジアへの移管後は生産にかかる時間を大幅に短縮することを目指す。

アディダスはスピードファクトリーの収益性について明らかにしていない。移管の理由について「スピードファクトリーでランニングシューズを短期間で生産するノウハウを身につけた。しかし、既存の供給業者が自動化技術を使うことで、生産能力をより経済的に活用することができることに気がついた」と述べた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]