EU、トルコに制裁措置 キプロス沖違法採掘で

ヨーロッパ
中東・アフリカ
2019/11/12 2:27
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【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)は11日に開いた外相理事会で、トルコがキプロスの排他的経済水域(EEZ)内にある巨大ガス田を採掘しているのは違法として制裁措置を導入することを決めた。トルコは欧州出身の過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員を出身国へ送還する構えで、EUとトルコの緊張は高まっている。

トルコはキプロスを国として承認しておらず、ガス田は自国などの権益と主張する。EUは採掘をやめるよう呼びかけていたが、トルコは応じず、対立が激しくなっていた。EUは、制裁はトルコのシリア攻撃や戦闘員送還とは別の措置と説明している。

制裁は主に関係者の域内への渡航禁止と資産凍結の2つ。対象は軍関係者らになるとみられるが、いつから始めるかなど具体的な日程は定めなかった。EUとしては隣接するトルコとこれ以上の対立は望んでおらず、トルコ側の歩み寄りに期待をにじませた。

トルコは11日、ISの米国人戦闘員1人の送還を完了した。近くドイツ人など欧州にも送還するという。外相理事会後に記者会見したEUのモゲリーニ外交安全保障上級代表はEUとして送還にどう対応するかについて「加盟国の権限だ」と述べ、加盟国のルールに基づいて対応されるとの認識を示した。EU各国は自国の治安が脅かされるとして強く反対している。

トルコのシリア攻撃については、トルコへの武器輸出を制限することを改めて確認した。シリア攻撃などでEUはトルコを批判した経緯があり、トルコが反発を強めて戦闘員の送還に動いたとの見方がある。

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