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実力100%発揮 ラウンド・メンタル・テクニック(上)

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2019/11/20 3:00
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 米女子プロゴルフ協会(LPGA)・A級ティーチングプロであるヨッシー小山こと小山佳恵プロ。米国でのティーチング経験を生かして、2015年世界ジュニア日本代表に帯同するなど、日本に戻ってきてからもプロを目指すジュニアを中心に指導を行っている。今回は本番ラウンドで自分の実力を出し切るための、今すぐできるラウンド・メンタル・テクニックを伝授いただいた。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.44」から)

ヨッシー小山プロが本番ラウンドで自分の実力を出し切るためのラウンド・メンタル・テクニックを伝授

ヨッシー小山プロが本番ラウンドで自分の実力を出し切るためのラウンド・メンタル・テクニックを伝授

──今回は実際のラウンドでいかに普段の練習の成果を発揮して実力を出し切れるか、このことをテーマにメンタル面での対処の仕方について教えていただけたらと思います。

ヨッシー わかりました。コースでのプレーで最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうしたらよいか、ということですね。とすれば、普段のジュニアの試合でも実践している4つのラウンド・メンタル・テクニックについてお伝えしましょう。今日はミーティングルームでの座学になりますので、次のコンペや競技会で実際に行ってみてください。

──ちょうど今週末にホームコースの月例会があるので実践してみたいと思います。

「頭の中の練習ラウンド」

ヨッシー 1つ目のメンタルテクニックは「頭の中の練習ラウンド」を行うというものです。ジュニアの試合でもなるべく練習ラウンドは行うのですが、海外の試合などで日程の都合や予算の関係で練習ラウンドを行えない場合もあります。その場合は試合前日にホームページなどでコースレイアウトを調べて、1番から18番ホールまで紙に一枚一枚手書きでレイアウトを書いていきます。そして、そのレイアウトにティーショットの落としどころや打ってはいけない危険ゾーンなどをどんどん書き込んでいくわけです。こうして調べた情報をもとに、頭の中でスタートホールからシミュレーションを行います。ティーショットがうまくいった場合、曲げてフェアウエーバンカーに入ってしまった場合など、様々に想定して2打目をどう打つか考えていきます。

──以前、取材でプロの練習ラウンドに帯同したことがありますが、そのときティーショットで2つのボールを使い、フェアウエー右サイドと左サイドに打ち分けて、そこからグリーンをどう狙うかをシミュレーションしていました。また、グリーン周りでは難しいライを選んで練習を行っていたことを思い出しました。

ヨッシー プロの練習ラウンドはどのルートで攻略するのかを探るだけでなく、ミスも想定してそこからどのようにリカバリーをするかも考えます。皆さんの場合、プロと同じようにコースで練習ラウンドを行うことはなかなかできないと思いますが、頭の中でシミュレーションすることならできますよね。

──ホームコースのコースレイアウトは熟知しているつもりで、よく攻略ルートは考えますが、ベストなルートだけを考えていました。自分の思い通りにいかなかったときにどうするのかまでは考えていませんでした。

ヨッシー うまくいったときのことしか想定していないから、うまくいかなかったときに焦るわけです。そもそも、プロでもミスを想定して対策を練っているのですから、アマチュアならばベストルートでいかないことが当然だと思って、ミスショットのシミュレーションと対策に力を入れるのは当然のことです。

──ミスを想定しておけば本番で焦ったり落ち込んだりしなくて済みますね。早速やってみます。ところで、ホームコースの場合も紙に書いて行う必要はありますか?

ヨッシー ホームコースならその必要はないでしょう。とはいえ、前の晩に1番ホールから順番に頭に描いてシミュレーションしてみるとよいと思います。そのときは、ボールを2球ずつ打って攻め方を考えたり、フェアウエーバンカーから2打目を打ったりしてみてください。特に苦手なホールは念入りに、ミスショットしたあとのリカバリーを考えながら行ってください。

「頭の中の練習ラウンド」でガードバンカーに入ることも想定していれば、慌てずにしっかりとリカバリーできる

「頭の中の練習ラウンド」でガードバンカーに入ることも想定していれば、慌てずにしっかりとリカバリーできる

──わかりました。しかし、少し心配なのが、ミスしたことを想像すると、本番でもミスを連想して緊張してしまうのではないかということです。例えば池越えのショットで池ポチャするのではないかと思うと、実際に池ポチャしてしまうとか。

ヨッシー 大丈夫です。想定しているミスが出ても、それは想定内なので焦ることも不安に思うこともありません。だけど想定したミスに対してどのように次打を打つかを考えておかなければいけません。池越えの例でいうと、もし池に入ってしまったら打ち直しをどこから打つか、同じところから再度打つのか、ピンと境界を横切った地点を結んだラインの後方のどこにドロップするのか、そういったことをシミュレーションしておくのです。そうすると本当に池に捕まったときでも慌てることなく対処できます。ミスしたときに大事なのはミスを続けてしまわないこと、そのためにはミスしたあとでも平然と落ち着いて次のプレーに入ることです。そのための頭の中の練習ラウンドなのです。

──ミスしたあとのリカバリーをどのようにするのか、頭の中の練習ラウンドで明確にしておくのですね。

「始動スイッチを入れる」

ヨッシー 次にお話しするのは「始動スイッチを入れる」です。

──「始動スイッチ」とは何のことですか?

ヨッシー ゴルフは競技時間がとても長いですよね。ランチ休憩を入れてだいたい5時間から6時間、試合が続行しています。また、その長い試合時間中にインプレー、つまりスイングの準備、またはスイングしている時間はほんのわずかです。ですからゴルフの試合において、集中力のコントロールは大変重要なテーマになります。

──確かに競技の間中、集中力を保つことはできません。

ヨッシー そこで、移動時間や順番待ちのときには集中力のスイッチを切っておいて、自分の打順が回ってきたらスイッチを入れるようにするわけです。そして、そのときの一打に集中する。これをラウンド中、繰り返し行うのです。

──スイッチのオンオフはどのように行うのですか。

ヨッシー 私の場合、「グラウンディング呼吸法」と「ぴょんぴょんジャンプ」で行っています。これを自分の打順が回ってくる前に行います。

──それはどのようなものですか?

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