公立小中高10校「間借り」 台風19号で校舎使えず

台風19号
2019/11/11 12:07
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台風19号の被害により校舎、グラウンドで授業や部活動ができず、近隣の学校や施設を「間借り」している公立小中高校が8都県、10校に上ることが11日までに、文部科学省などへの取材で分かった。復旧に時間を要するケースもあり、被害発生から1カ月近くたってもなお、自校での授業再開のめどが立たない学校もある。

台風19号の影響で浸水した宮城県丸森町立金山小の職員室(10月、金山小の高橋章友教頭提供)=共同

宮城県丸森町立金山小の校庭に積まれた災害ごみ(6日)=共同

文科省のまとめでは、千葉県や福島県を襲った10月下旬の記録的豪雨の影響を含め、8日時点で31都道府県の国公私立小中学校や高校、大学などで校舎の浸水や倒木といった被害が約2120件確認されている。

間借りが続く10校のうち、水害や土砂災害の被害が甚大な宮城県丸森町では、町立金山小の校舎や体育館が被災した。校庭が災害ごみの集積場になっているため、児童は敷地内に立ち入ることができず、町内の別の小学校で授業をしている。

保科郷雄町長は7日の記者会見で、校庭の災害ごみについて、年内に運び出しを完了させる考えを示した上で「校舎の修復はまだめどが立っていない状況だ」と述べた。

栃木県鹿沼市立清洲第一小は、校舎や体育館に土砂が流入。電気系統が故障した状態のため、近くの市立中で学校生活を再開した。市教育委員会は復旧を急いでいるが、「再開のめどは見通せない」(担当者)という。

自校で授業を再開しても、備品に深刻な被害が出た学校もある。栃木県立栃木工業高では、校舎の1階部分が約1.7メートル冠水し、金属加工を行う旋盤や電流計など、実習用の機械が水没した。

県教委によると、機械を使わない授業を優先するなどの授業計画の組み替えが必要となり、担当者は「できる内容を精査して進めたい」と話している。

福島県郡山市の日本大工学部はキャンパス内の実験棟などが浸水し、実験や研究で使う機械類の一部が水に漬かった。日本大によると、5日に授業は再開したが、学部生約4500人のうち、千人弱が下宿先などで被災したとみられる。

〔共同〕

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